Philosophy理念
目をみて、笑顔でご挨拶。
シニアの元気で
マンション管理員が変われば、
日本が元気になっていくんです。
うぇるねすは、多様な分野へ事業を広げます。
それは、webアプリ『Dマネ』で開いたDX事業の進化へ。
そして、清掃など作業のAIロボット化も目指します。
それらすべてをグループ会社化し、
みなさんには、近い将来、
そのトップに立っていただきたいと考えています。
30数年前のアメリカの業界視察、私を揺さぶった出来事がありました。
最初に述べたいのは、過去の一つの出来事です。それが、私の考え方を180度変えました。それは、あるマンション管理会社の経営に携わっていた頃のこと。業界関係者で海外のマンション管理事情を視察に行こうという企画があり、私も参加しました。そして、ニューヨークをはじめ北米東海岸の業界団体とマンションの幾つかを尋ねて回ったのです。その時でした。現地の業界関係者の解説の中に、マンション管理員に関する興味深い話があったのです。そもそも欧米のマンションの源流は100年を超える建造物で、常にメンテナンスを必要としているため、管理員は大変な修繕に対応しなければなりません。そこで、専門知識が欠かせないというわけです。そして、建物の不具合や異常をすぐさま発見しては、手慣れた業者も熟知していて、素早く対応するというのです。ほー、なるほどと…。しかし、話はここで終わりません。
居住者に尊敬されている管理員なんだと…、それはそれは衝撃でした。
また、100年を越えるということは、3代、4代にわたって住み続ける居住者もいるということです。そういう居住者との良好な関係を保つのも管理員の仕事であり、さまざまな相談や問い合わせに応じるわけです。近所に新しくできたカフェの評判も知っていれば、いざという時の医者やその癖も心得ている。もちろん、マンションの居住者のことなら、ご主人・奥様の仕事や趣味、仲良しの子どもたちまで知っている。これはすごいなと、日本の管理員とは大違いだと思い始めたんですね。
だけど、そんなんもんじゃなかった。実は、居住者のみなさんが心から、管理員を信頼し尊敬しているというのです。だって、何でも知っているし、ほんとうに頼りになる。驚きました。尊敬される管理員なんて、思いもよらなかった。そしてふと、目指すべきはこれだろうと、そう思ったんです。以来、帰国と同時に、私は自社をサービスの会社と再定義して改革を始めました。そして退任後もこの事業を起こし、今も続けているのです。
ピンピンコロリの秘訣は、元気に働くこと。
その先にこそ生きがいがある。
そして、このきっかけは、もう一つの心の引っ掛かりをも解消することになります。それは『定年』への疑問でした。直前まであんなに頑張っていて、高齢者といえまだまだ元気なのに、なんでスパッとやめてしまうの?やめて一服するといいよ。でも、いつまでも長期間、夫婦で旅行ばかりやってられないでしょ。ずーっと自宅で一緒じゃ息もつまるし、自分の財布もなきゃ孫に小遣いもやれない。それに何より、動かないから健康が心配だし…。
そこで、私は、ピンピンコロリを提唱したんです。元気な秘訣は、働くことだと。しかも、自分で定年を決められる自立した働き方をしよう。65歳を越えて、100歳までだって働けるマンション管理員という仕事もある。これは作業が多くて健康にいい。そして居住者の皆さんに「目を見て笑顔でご挨拶」すれば、マンション全体も明るく元気になっていく。その時、管理員はきっと尊敬されるようになる。生きがいはそこにある。私は、日本の高齢者のみんなに、そうなってほしいのです。